引っ越し時のエアコンの取り付け・取り外し
更新日:2023年7月14日
引越し前に使用していたエアコンを新居に持っていく場合は、取り外し・取り付けともに専門業者への依頼が必要です。引越し業者にまとめて依頼するか、専門業者を探すかで対応が変わるので余裕を持って手配しましょう。
引っ越し業者に依頼した場合は、提携している工事業者に依頼することがほとんどなので、専門業者と比較しても作業内容や料金に大きな違いはありません。
引っ越し業者に依頼するメリットとして、スケジュール管理のしやすさが挙げられます。まとめて依頼してしまえば工事の日程調整は引っ越し業者が行います。また、エアコン移設をまとめて依頼するという条件で引越し料金の値引きが期待できるのもポイントです。
一方、専門業者に依頼する場合は日程の調整はもちろん、何かトラブルがあっても自分で直接やり取りをすることになります。間に引っ越し業者が入らない分、料金を抑えられることも。ただし、あまりにも安い料金を提示している業者には注意が必要です。標準工事費用のみが安価に設定されていて、実際には多額のオプション料金を支払わないとエアコンが使用できる状態にならないことも考えられます。安いからと即決せずに、いくつかの業者から見積もりをとって比較検討しましょう。
エアコン1台の取り付け・取り外し、運搬費用、工事に必要な部品の費用も含めてだいたい20,000円〜30,000円前後になることが多いようです。標準工事費用だけなら10,000円〜15,000円程度に設定している業者も多いですが、取り付け・取り外しの工事だけではエアコンが新居で使えるようにならないケースがほとんど。なかでも配管パイプやコンセントの交換が必要になることが多く、通常それらは標準工事費用に含まれていません。
さらに、エアコンの大きさや設置場所によっても料金は変わります。たとえば室外機を地面やベランダに置くのではなく壁や屋根へ設置したり、上から吊り下げて設置したりすると追加料金がかかります。壁にエアコン用の穴が空いていない場合は、その工事料金も必要です。
業者によっては配管パイプ交換やコンセント交換などの対象オプションで追加料金のかからないプランがある場合も。エアコンの設置場所を確認した上で見積もりをとり、オプション内容も確認しながら業者やプランを選びましょう。
エアコンの配管パイプの中にはフロンガスが通っていて、暖房や冷房で急激な温度変化を繰り返します。しかし通常使用の範囲であれば、使用に支障が出るほどの劣化はなかなかしません。それなのに、どうして業者は交換をすすめるのでしょうか?
パイプはそのままだと運搬できないので、新居に運んで設置するためには曲げたり伸ばしたりしなければなりません。この「曲げたり伸ばしたり」をすると、温度変化を繰り返してきたパイプには亀裂が入りやすいのです。もちろん亀裂が入らない場合もありますが、設置時には問題がないように見えても後から亀裂が見つかることや、使用している内に亀裂が入ることもあります。また、長さが足りない場合には継ぎ足しをするとガス漏れのリスクもあるため、パイプ交換をすすめる業者が多いのです。
今まで使用していたパイプの再利用を希望すればそのようにしてくれる業者もありますが、何かトラブルがあった際にはかえって高くつくことも。どうしても再利用したい場合は、業者とよく話し合って慎重に検討しましょう。
「意外にお金がかかるし、面倒だなぁ」と感じたら、思い切ってエアコンの買い替えを検討してみましょう。
機種や使用条件にもよりますが、エアコンの寿命は約10年前後と言われています。せっかく設置してもすぐに壊れてしまっては設置工事費がもったいないですし、廃棄する際のリサイクル料や新しいエアコンの購入費・設置工事費など、出費が重なってしまいます。また、新しい機種ほど省エネ化が進んでいるので、電気料金も安く抑えられるかもしれません。
価格.comでエアコンを探す
個人でエアコンの取り付けや取り外しをすることはありませんが、どういう工程で作業が行われるかを知っておくと、不備がないかどうか確認することができるので安心です。
新居に持って行ったエアコンが取り付けられなかった!料金が予想外にかかった!などのトラブルを避けるためにも、いくつか注意したいことがあります。
室内機は上下左右に、室外機も左右、前面、背面に決められたスペースが必要です。カーテンレールがじゃまになって置けないなど、思わぬ事態もあるので、きちんとサイズを測っておきましょう。
壁にエアコン用の穴やエアコン用の電源があるかを確認します。穴がない場合は穴開け工事が必要ですが、賃貸住宅の場合は持ち主の許可が必要なので、忘れずに確認しましょう。
引越しの見積もりに、エアコンの取り付け・取り外しが入っているかをまずチェックしましょう。入っている場合は台数と、工事代がどこまでカバーされているかも確認を。基本工事しか見積もりに入っていない場合、当日に追加費用が発生することもあるので注意が必要です。追加費用や化粧カバーまで含まれたプランもあるので、最適なものを選びましょう。
引越し業者へ無料で見積もり依頼