引っ越し作業員に心づけは必要?
更新日:2023年5月19日
引っ越しの作業員に心づけは必要なのでしょうか。また渡すとしたらいつ、いくら渡せばよいのでしょうか。悩む人が多い心づけについてまとめてみました。
海外旅行に行った時、ホテルやレストランでチップを支払った経験がある人も多いのではないでしょうか。チップはサービスを受けた人が金額を自分で決めて支払うサービス料のことで、支払う必要があるものです。
これに対し心づけは、サービスを受けた人が感謝の気持ちや謝罪の気持ちとして、請求された料金とは別に渡すお金や品物のことをさします。
昔は日本でも心づけを渡す習慣がありましたが、現在はサービス料をあらかじめ商品やサービスの代金に含めて請求していることが多く、通常は請求された以上のお金や品物を渡す必要はありません。
「心づけは不要」と規定に明記している業者もあり、心づけの有無でサービスの内容や質を変えることはありません。渡さないことが失礼にあたるということもないので、渡すかどうかは自分の気持ち次第です。
心づけの有無でサービスの内容や質は変わらないとご説明しましたが、メリットがない訳ではありません。心づけをきっかけに、作業員のモチベーションがより一層上がることもあるでしょう。また、引っ越しの最中は荷物の運び先を指示するなど作業員とコミュニケーションをとる必要があります。挨拶しながら1人ひとりに心づけを渡せれば、こちらも相手の名前が覚えやすくなり、引っ越し作業もより気持ちよくスムーズに進められることが期待できます。
心づけを渡すかどうかは自由で、とくに単身で荷物の少ない引っ越しの場合心づけを渡さないというケースも多いです。
渡したいのであれば1人あたり1,000円程度が目安ですが、リーダーにのみ少し多めに渡す、長距離の引っ越しで日をまたぐ場合には多めに渡すなど、自分の気持ち次第で金額を変えてかまいません。
ポチ袋に1人分ずつ用意しておくのが望ましいですが、当日急に渡したくなった場合はティッシュで包んで渡します。現金をそのまま渡すのは避けたほうが無難です。
心づけを渡すタイミングは決まっている訳ではありません。しかし、引っ越し業者は1日で複数の依頼を受けることもあり、作業後には次の引っ越し予定が入っていることも考えられます。
そんな時は業者もバタバタしがちですので、作業前に挨拶も兼ねて渡すのがおすすめです。これなら渡し忘れもなく、作業員のモチベーション向上も期待できます。
仕事ぶりを見てから渡したいという場合、休憩時間や作業後に渡しても問題ありません。ただし、代表者1人にまとめて渡さず、作業員全員が揃ったタイミングで渡すようにしましょう。しっかり平等に行きわたったことを確認できるので渡し忘れも防げます。
心づけは必ずしも現金である必要はありません。
飲み物やお菓子、果物、お弁当などを差し入れることもできます。
とくに、ペットボトルの飲み物は喜ばれるでしょう。緑茶や烏龍茶、スポーツドリンクなどがおすすめです。1人ひとりで分けやすく、もし余らせてしまっても持ち帰れるというのがポイント。
寒い時期には温かい飲み物のほうがよいと考える人もいるかもしれませんが、引っ越し作業は身体を動かすため、作業をしているうちに暑いと感じてくることも。また、作業員が全員同じタイミングで休憩をとれるとも限りません。基本的には季節を問わず冷たい(もしくは常温の)飲み物で十分でしょう。
寿司などの生ものや手作りの料理は避けたほうが無難です。
引っ越し業者へ無料で見積もり依頼