引っ越しはがきの文例(トーン・情報量別)
更新日:2023年4月25日
引っ越しを機に親しい人との関係が途絶えることのないよう、引っ越しの連絡は面倒くさがらずに行っておきましょう。何を書けばよいのか悩んでしまいがちな引っ越しはがきですが、パターン別に文例をご用意しました。
引っ越しの連絡はがきを送るかどうか迷う人も多いでしょう。メールやSNSのほうが手間も時間もかかりません。最近ではスマートフォンの普及により、手軽に大勢の人へ連絡できるようになりました。諸々の連絡をこういった方法で済ませることは大変効率的です。とはいえ、はがきに比べるとメールはカジュアルで目上の方には失礼にあたることも。相手との関係を考え、連絡方法を判断することが大切です。
ちなみに、はがきが適している相手としては
が考えられます。はがきであれば気兼ねなく送ることができるほか、ていねいな印象を与えます。また、近況報告などを一筆添えることによって心を通わせることもできるでしょう。
予期せぬ来訪や便りに備えて引っ越しから1か月以内、どんなに忙しくても3か月以内には連絡をするのが望ましいです。
引っ越しの時期によっては年賀状や暑中見舞いを兼ねて連絡するのもよいですが、大量に年賀状が届く人の場合は引っ越しの連絡を見落としてしまうかもしれません。また、兼用での連絡を失礼だと思う人もいます。不安があれば早めに引っ越しの連絡をしてしまいましょう。
どうしても時間がとれなければ取り急ぎメールで連絡しておいて落ち着いてからはがきを送ったり、引っ越しの前に送ってしまったりするという方法もあります。引っ越しの1か月前くらいならさほど失礼にはあたらないでしょう。引っ越しの前に連絡はがきを送る場合は、引っ越し予定日も書いておくのを忘れずに。
引っ越しはがきは、送る相手が少なければ市販の絵入りはがきを買って手書きしてもよいでしょう。しかし、大勢の人に送る場合、はがき印刷サービスをおこなっている印刷会社に依頼したりパソコンで作成したはがきを印刷したりするほうが時間を節約できます。
まずは送る相手を選定し“フォーマル”か“カジュアル”か文章のトーンを決めます。トーンが決まったら、どれくらいの情報を盛り込むのかを考えましょう。時間があれば何種類か用意しておくと相手によって使い分けることができます。
引っ越しはがきで最低限必要な情報は「引っ越しの報告」と「新しい連絡先」。この2つの情報が正確に伝わる文面であれば十分です。もう少し情報を加えたいという場合、これに「簡単な引っ越し理由」や「引っ越し先の感想」などを付け加えます。文章のトーン別、情報量別に例文をご紹介しますので、参考にしてみてください。
メールやSNSの場合はカジュアルな印象が強いため、送るのは親しい友人などが中心になるでしょう。絵文字や新居の写真などを使って、オリジナリティのある挨拶をするのも楽しいかもしれませんね。
本当ははがきで挨拶したい相手だけど取り急ぎメールで知らせたい!という場合は、はがきの例文を参考にするとよいでしょう。いくつかメール用の例文もご紹介しますので、ぜひ使ってみてください。
もっともシンプルな引っ越しはがきの例です。 無地のはがきに自分で印刷するなら、空いたスペースにはインターネット上にあるフリー素材サイトの画像や自分で撮った写真などを挿入するとよいでしょう。
「Just Moved」
「Moved」
「引っ越しました」
「住所が変わりました」
「転居しました」
「転居のお知らせ」
<例文1>の基本情報に、近況や住み心地を加えたものです。どのように暮らしているのかを伝えることによって、相手に安心してもらうことができます。
「緑豊かな場所でのんびりと暮らしております」
「引っ越し荷物もようやく片付きました」
「電車の乗り換えにとまどいながらも、元気に過ごしています」
「わずかですが、家も広くなり子どもたちも喜んでいます」
<例文2>に引っ越し理由を付け加えたものです。引っ越しに至った経緯を伝えることで、相手との信頼関係を感じさせる友好的なイメージを与えます。
「私たちは子どもの成長に合わせ、郊外の一戸建てに引っ越しました」
「家族が増えアパートが手狭になり、近くのマンションに住み替えることにしました」
「予期せぬ転勤となり、急ではありますが●●県に家族そろって引っ越しました」
「両親と同居することになり、郊外に家を構えることになりました」
とても無難な引っ越しはがきの例です。目上の人にも友人にも送ることができます。友人の場合は、手書きで近況など添えると、親しみがわく引っ越しはがきになります。
「皆様にはお元気でお過ごしのこととお喜び申し上げます」
「時下、ますますご健勝のこととお喜び申し上げます」
「皆様にはお変わりなくお過ごしのこととお喜び申し上げます」
「皆様にはお健やかにお過ごしのことと申し上げます」
※時候の挨拶を挿入する場合は、拝啓(頭語)の次に入れます。例→「拝啓 初夏の候、皆様にはお元気でお過ごし〜」
<例文4>に周囲の環境を付け加えたものです。住所だけでは引っ越し先の様子はわかりづらく感じますが、沿線や駅名からどのような土地柄かイメージしやすくなります。
「○○線○○駅より徒歩五分ほど、田園風景が広がる閑寂なところです」
「海にもほど近く、海の幸を大いに堪能しております」
「近くには県を代表とする●●公園があり、自然に恵まれた環境にあります」
引っ越し理由、近況など、引っ越しに関する情報がわかるはがきです。送り手の誠実な人となりが伝わってきます。
「両親と同居することになり」
「転勤に伴い」
「仕事の都合により」
「子どもの進学を考え」
「住み慣れた故郷に戻るため」
拝啓
皆様にはお元気でお過ごしのこととお喜び申し上げます。
この度、下記の住所へ転居いたしました。お近くにお越しの際には、ぜひお立ち寄りください。
敬具
令和●●年●月●日
価格 太朗
新住所
〒123-4567 ●●県●●市●●1-20-300
電話番号 000-123-4567
拝啓
皆様にはお元気でお過ごしのこととお喜び申し上げます。
この度、下記の住所へ転居いたしました。
○○線○○駅より徒歩10分ほど、田園風景が広がる閑静なところです。
こちらの方面にお越しの際には、ぜひお立ち寄りください。
敬具
令和●●年●月●日
価格 太朗
新住所
〒123-4567 ●●県●●市●●1-20-300
電話番号 000-123-4567
拝啓
皆様にはお元気でお過ごしのこととお喜び申し上げます。
さて、この度、両親と同居することになり、下記にささやかながらも新居を構え、転居いたしました。
都心から離れて少し不便になりましたが、緑に囲まれた場所で気持ちも新たに日々過ごしております。
こちらの方面にお越しの際には、ぜひお立ち寄りください。
敬具
令和●●年●月●日
価格 太朗
新住所
〒123-4567 ●●県●●市●●1-20-300
電話番号 000-123-4567
合理性を重視するビジネスメールでは省略することも多い「拝啓」や「敬具」などの挨拶。これらは本来、手紙につけるものですので、手紙よりもカジュアルなメールには不要という考え方もあります。しかし、業務連絡ではなく引っ越しの挨拶が目的ですから、手紙のマナーを参考にしても間違いではありません。拝啓で始めたら、時候の挨拶を忘れずに入れましょう。もちろん、必ず入れなければいけないということではないので、頻繁にメールのやり取りをするような親しい友人などにはいつも送っているメールのトーンでの挨拶でも問題ないでしょう。
引っ越しはがきやメールを作成したら、しばらく時間をおいて見直しましょう。誤字脱字はもちろんのこと、とくに注意したいのが自慢話になっていないかということです。立派な新居の写真、あふれんばかりの家族の笑顔、“念願のマイホーム”などの文言は、相手によって避けたほうが無難なケースもあります。 自慢ととらえられそうな文言がある場合は、「一軒家といっても小さい家ではありますが」など、少し控えめなニュアンスを混ぜておくとちょうどよいバランスに仕上がります。
時間がとれるのなら何種類か作成しておき、送る相手によって使い分けるとよいでしょう。
マナーに気をつけることは重要ですが、一番大切なのは気持ちです。悩み過ぎて送り損ねることのないようにしましょう。
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