ペットとの引っ越しを安全に行う方法(犬・猫・小動物など)
更新日:2023年7月14日
飼い主にとってペットは大事な家族なので、引っ越しの際はなるべくストレスを与えない方法で移動してあげたいですよね。
今回はペットと一緒に引っ越しをする際の移動方法を「どんな飼い主におすすめか」「料金」「注意点」の項目で紹介します。また、安全に引っ越しするための確認事項、引っ越し後の手続きに関しても紹介します。
ペットの引っ越し方法は、以下のように大きく3通りあります。
ペット専門の輸送業者は休憩や水分補給など、長距離の引っ越しでもペットのことを一番に考えてくれるサービスです。幅広い種類のペットに対応しており、プロに依頼できる安心感のほか、業者によっては保険や保証を取り揃えていることも。
飛行機や長距離の移動に慣れていない、デリケートなペットの場合、移動のストレスで弱ってしまうこともあるため、ペット専門の輸送業者を検討してみましょう。
ペット専門の輸送業者の中には、手軽に利用できるペットタクシーを扱っている会社もあります。普通のタクシーと異なり、ペットを運ぶことを目的としたタクシーで、キャリーバッグに入れることができない大型犬などにも対応しているのが特徴です。
近場の引っ越しではペットタクシーも検討してみましょう。
料金は設備やルートによって異なりますが、参考価格としてペットだけの移動を東京から大阪までで依頼すると、猫1匹の場合4万円台〜と記載している会社が多くありました。
ペットタクシーの場合は飼い主が一緒に乗れば普通のタクシー料金と変わらず、近場であれば数千円から移動できる会社もあります。ただし、会社によっては自宅までお迎えに行く距離や待機時間に応じて、お迎え料や待機料がかかる場合もありますので、利用する際は事前に確認しましょう。
ペットに対応した引っ越し業者の場合、引っ越しとペットの移動を同時に依頼できるため、スケジュール調整を効率的に行なえます。しかし、ペットの移動はデリケートなため、引っ越し業者が提携しているペット専門の輸送業者に依頼する場合が多いです。
仲介で専門業者に依頼することが多いため、ペット専門の輸送業者に直接依頼するよりも高くなる傾向があります。引っ越し距離やペットの種類によっても異なるため見積もり時に確認しましょう。
自家用車や公共交通機関を利用し、ペットと引っ越しすることも可能です。環境の変化に敏感なペットは、飼い主の近くにいることでストレスが軽減する場合があります。ペットとの移動に慣れている方は、一緒に移動することを検討してみましょう。
引っ越し当日の作業中は、出来るだけ人目のつかない環境で待っていてもらうか、ペットホテルに預ける等、できるだけストレスを与えないように気をつけましょう。
公共交通機関を使う場合、ケージのサイズが3辺合計90cm以内であれば持ち込み料金のかからない会社もあるようです。JRの鉄道では、ケージサイズの3辺合計が120cm以内かつケースとペットの合計重量が10キロ以内の場合に手回り品の扱いとなり、持ち込み料金として290円かかります。(2023年7月時点)
各社によって規定は異なるため予定している公共交通機関に確認しましょう。
ペットにとって移動はストレスになりやすいので、クレート(屋根のついた箱型のハウス)やキャリーの中には、よく遊ぶおもちゃとトイレシートを入れておき、リラックスできる環境を作りましょう。また、人間と同じように乗り物酔いをしてしまうこともあるので、動物用の酔止めを病院で貰っておくと安心です。
車で移動する際はなるべく揺れないように、クレートを車内に固定し安定させましょう。
鳥や小動物は、ケージに入れて運びます。その際は、布やフードを被せて落ち着かせて移動すると、ペットも安心です。
ケージは移動中のアクシデントで開いてしまわないように、念のため正しく施錠されているかも確認しておきましょう。
フクロウなどの猛禽類は、公共交通機関では運べないことも多いため、専門業者への依頼を検討しましょう。
水槽で飼う魚類のペットは、移動中の水温や水質の維持が難しいため、専門の業者への依頼を検討しましょう。
デリケートな魚の場合、引っ越し1か月前には水換えに慣れさせることもあるため、早めの準備を行いましょう。
亀や爬虫類は布袋に入れ、それをさらにケージに入れることで移動することができますが、温度管理なども必要なため、専門の業者に依頼するのが安心です。
公共交通機関を使い運ぶ場合、ヘビなどの持ち込みを禁止している場合もあるため、事前に確認をしましょう。
日頃からクレートやキャリーに慣れていない場合は、引っ越しに向けてトレーニングして慣れておきましょう。クレートは部屋に出したままにしておき、普段の寝床として利用すると、移動中でも慣れない新居でもストレスが軽減されるのでおすすめです。クレート=楽しい場所というイメージをつけることが大切なので無理にしつけたりせず、中で大好きなおやつを食べさせたり、おもちゃを入れてトレーニングしましょう。
引っ越しの作業中はドアが開けたままになっていたり、たくさんの人が出入りするため、万が一家から出てしまった時に備えて確認しておきましょう。
犬の場合は、鑑札と狂犬病予防注射済票も忘れずにつけておきましょう。
引っ越し先で体調不良になっても、慌てず診察してもらえるように事前に近くの動物病院を把握しておきましょう。
新しい家ではあらゆるものを新調しがちですが、犬や猫は急に環境が変わるとストレスになってしまうため、できるだけ最初は家具を変えたりせず、引っ越し前の家と同じ環境を作ってあげましょう
荷物の出入りの途中でペットを開放すると、新しい住まいでパニックになることもあります。引っ越し先でも作業はペットから見えないようにした方が安心です。
今まで外に出ていた猫は、すぐ外に出たがりますが、すぐに出してしまうと慣れない土地でほかの猫と喧嘩したり家に帰れなくなることもあるため、しばらくは室内で飼いましょう。
犬や、国から特定動物に指定されているペットは、引っ越し後に手続きが必要です。
引っ越し前の住所の役所か、保健所で登録事項変更届を提出し鑑札を受け取ります。その後、引っ越し先の役所か保健所で鑑札を提出し、登録住所の変更手続きを行います。
役所などへ届出をする必要はありませんが、猫にマクロチップを埋め込んでいる場合は、忘れずに住所変更の手続きをしましょう。
クマやワニなどの特定動物は令和2年6月1日からペットとして飼育することが禁止されたため、個人で飼っている人は少ないかと思います。正式な許可を得て飼っている場合は手続きが必要なため、管轄の都道府県または政令市の動物愛護管理行政担当部局へ問い合わせてください。
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