引っ越し蕎麦の由来は?いつ食べるの?
更新日:2016年12月8日
「引っ越し蕎麦」という風習があるのをご存じですか? 起源である江戸時代と現代の習慣の違いや、食べるタイミングをご紹介します。
引っ越し蕎麦は江戸時代中頃に江戸を中心に行われていた、引っ越しの挨拶品として蕎麦や蕎麦切手という商品券を向こう三軒両隣(※)に配っていた風習が始まりといわれています。東京を中心とした関東では、昭和の初めごろまではよく行われていて、形を変えながら現在も親しまれています。
※自分の家の向い側3軒、左右2軒の家
なぜ蕎麦を配るようになったのかは、「そば」に引越してきたことにかけたしゃれ言葉で、「おそばに末長く」「細く長くおつきあいを」という気持ちが込められています。
蕎麦を配る以前は小豆餅や小豆粥を振る舞っていたのですが、どちらも高価であったため、比較的安価な蕎麦になったという説もあります。
最近は、ご近所に蕎麦を配る昔ながらの引越し蕎麦の風習はほとんどなくなり、家族や当日手伝ってくれた親族や友人たちと蕎麦を食べることが多いようです。
今は近所に蕎麦まで配る必要はありませんが、タオルや洗剤などの日用品、お菓子などを持って挨拶に行くとよいでしょう。
引越し蕎麦はもともと近所に蕎麦を配るという風習なので食べるタイミングに決まりはありませんが、引越し当日の昼食や夕食として食べる人が多いのではないでしょうか。引越しをしたばかりで様々な調理器具の荷解きと整理を済ませ、手の込んだ料理を作るのは大変です。蕎麦なら鍋や箸など少ない調理器具で作ることができます。物の運び入れが終わり、荷解きが少し落ち着いてから引越し蕎麦を食べるのがよいでしょう。
そのためには電気・ガス・水道を使える状態にし、蕎麦の材料や調味料などもダンボールから出せるようにしておくことが必要です。近所に蕎麦屋があれば、外食したり出前を頼んだりしてもよいでしょう。
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