引っ越し料金の仕組みと料金を安く抑える6つのポイント
更新日:2023年4月5日
家具や家電の買い換え、不要品の処分など、とかく引っ越しは出費がかさむもの。引っ越しの料金が何で決まるのか、引っ越し料金の仕組みと、少しでも引っ越し費用を安く抑えるためのポイントを紹介します。
できるだけ安い料金で引っ越しをするために、まずは引っ越し料金の仕組みを確認しましょう。引っ越し料金は、移動距離や移動時間で決まる「基本運賃」、梱包資材費・人件費などの「実費」、基本作業に追加すると発生する「オプション料」で大枠が決まります。引っ越し業者によって区切り方が異なる場合がありますが、基本的にこれらをベースに時期や曜日によって見積もり料金が変動します。
基本運賃 | 国土交通省が定めている金額に準拠した金額で設定されます。実際荷物を運ぶ時間または距離で基準運賃が定められているため引っ越し業者ごとに同程度の金額が提示されます。 |
---|---|
実費 | 梱包資材費、作業員の人件費、高速道路料金など実際にかかる費用。荷物が少なければ、それだけ作業員もダンボールなどの資材も少なくて済むので料金も安く抑えられる可能性があります。 |
オプション料金 | 基本的な引っ越し作業のほかに別途料金が発生するもの。たとえばエアコンの取り付けや取り外し、ピアノの運搬、自動車の運搬、不要品の処分、荷造り、荷解きなどがこれにあたります。 |
「基本運賃」+「実費」+「オプション料金」で引っ越し料金の大枠が決まります。この料金を少しでも抑えるポイントを確認しましょう。
引っ越しコストダウンの王道テクニックは荷物の削減。荷物の量が少ないほど作業員も梱包資材も少なく、運搬トラックも小さくて済むので、それだけ費用も安くなる可能性があります。事前に不要品を処分して最小限の荷物で引っ越しましょう。
不用品の処分は専門業者に依頼することもできますが、自治体の粗大ごみ回収サービスのほうが安く済むこともあります。
引っ越し業者はそれぞれ独自に安いプランや期間限定キャンペーンなどを用意していることがあります。クーポンの提示や、複数世帯の荷物を一緒に運ぶ「混載便」、別の引っ越しを終えて営業所へ戻る空のトラックを利用する「帰り便」など様々なタイプがあるので、タイミングよくそれらのプランやキャンペーンに該当すれば、料金が通常より安くなることも。ただし通常より受けられるサービスが減る場合があるので、契約内容はしっかり確認しましょう。
引っ越し料金は、予定日の混雑具合に左右されるものです。一般的に人気の高い時期や曜日、時間帯は料金が高くなります。人気があるのは年間では3月・4月、次いで9月と12月。月間では月初めと月末、曜日では土日祝日、時間帯では午前中です。それらを外すと料金を安く抑えられる可能性があります。
また、日程を業者の指定日にしたり、作業時間帯を業者のおまかせにするプラン(フリープラン)にしたりすると割安になります。フリープランでは午後から夕方以降になるケースが多いですが、時間に余裕のある場合や近距離の引っ越しでは検討してみてはいかがでしょう。
多くの業者が小物の荷造りや荷解き、荷物の一時預かり、不要品の処分といった便利なサービスを用意していますが、それらは別途料金のかかるオプションサービスになっているのが普通です。引っ越しにかかる手間を省くために便利なサービスですが、有料サービスを使わないことで料金を安くすることができます。
引っ越しをはじめ、利用者から代金の支払いを受けて荷物を運ぶ運送業を行うためには国土交通省に運送業者の認可を受ける必要があります。
運送業者は、一般貨物自動車運送事業、貨物軽自動車運送事業、貨物利用運送事業の3つに定められていて、業務に利用している自動車のナンバープレートの色が異なります。
なかでも単身で荷物の少ない引っ越しにおすすめなのが貨物軽自動車運送事業者で、黒地に黄色い文字のナンバープレートがついた軽自動車を利用します。大型トラックよりもコストがかからず、個人経営の中小業者が多いのが特徴です。作業員はドライバーも兼ねて1人というケースも多く、1人で運べない大きな家具や重たいものは利用者も手伝う必要がありますが、料金は割安になる傾向があります。
引っ越し業者には、安心できるサービスの提供をしっかりと行うことを目指す会社もあれば、知名度が高くないため、たくさんの仕事を獲得して実績を積み重ねていきたいと考える会社もあります。前者の料金は高くなり後者は安くなる傾向があります。
一社だけの見積もりでは、その料金が適正なのかどうか判断が難しいので、複数の業者に見積もりを依頼しましょう。複数社の見積もりをとることで、業者に対して値下げ交渉をする際の材料にもなります。注意したいのは、電話や訪問見積もりの段階で「今、決めていただければ○万円にします」などの即決を求められた時。申し込むかどうかは本人の判断ですが、即決せずに複数社を比較した上で値引き交渉をすることで安くなるかもしれません。最初の見積もり額よりかなり安くなることがあるので、交渉してみましょう。
引っ越し業者へ無料で見積もり依頼